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PTSDと青斑to

気になったのでメモ

学習によって刻みこまれた恐怖がひきおこす症状――その最も強烈なものがPTSDだ―― は、扁桃核を中心とする大脳辺縁系の神経回路の変化が原因だ。なかでもカギとなるのがカテコ ールアミンと総称される二種類の物質(アドレナリンとノルアドレナリン)の脳内分泌を調節す る青斑と呼ばれる部分の変化だ。カテコールアミンは肉体に非常事態への対応をうながすと同時 に、記憶を特別に強く脳に焼きつける働きをする。PTSDではこのシステムが亢進状態にな り、実際にはほとんど危険がないのに心的外傷のもとになった事件をどこかで思い出させるよう な状況に出合うと脳内化学物質が異常に多く分泌されてしまうのである。クリーブランド小学校 の児童たちが救急車のサイレンを聞いただけで乱射事件直後に聞いたサイレンの音を思い出して パニック状態に陥るのは、このような仕組みのせいだ。(『EQ こころの知能指数』ダニエル・ゴールマン p.312)

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