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【感情の発達】感情の複雑化にしたがって心のしくみをつくる

【感情の発達】感情の複雑化にしたがって心のしくみをつくる

 

この記事のまとめ

歳を経るごとに複雑になる情動を

年齢に応じてマネジメントしましょう。

 

感情には様々なものがあります。

自分の「心」の状態を知るための感情です。

自分の「命」の動きを見せてくれる感情です。

とても大切な「感情」です。

自分のための「感情」だけではありません。

他者の「心」や「命」を理解した「人間」になるためにも、感情を知ることが大切なのです。

赤ちゃんは、ほぼ誕生直後から、他の赤ちゃんが泣いているのを見たり聞いたりすると、まるで自分が苦痛を感じたかのようにつられて泣きだす。しかし、自分の泣き声の録音を聞かされた場合に は、つられて泣くことはほとんどない。一歳二カ月ごろになると、幼児は他の幼児の泣き声につら れて泣きだすだけでなく、泣いている幼児をなぐさめようとする。大きくなるにつれて、幼児はつ られて泣くよりも相手をなぐさめようとするほうが多くなる。 (『SQ 生きかたの知能指数』ダニエル ゴールマン p.89)

乳児期

0ヶ月

〈充足〉→〈喜び〉
〈不足〉→〈悲しみ〉〈嫌悪〉
〈興味〉

9ヶ月

〈嫌悪〉→〈怒り〉〈恐怖〉〈嫉妬〉
〈興味〉→〈驚き〉

お母さんが他の人を相手にしていると、泣き出す。「嫉妬」の感情を抱く。「ダメ」といわれて泣く。(『乳児保育の基本』p.59)

恐れ(の反応)は生後9ヶ月までにはできる。

幼児期

1歳

「いや!だめ!ひとりで!」

〈喜び〉→〈憧れ〉
〈喜び〉→〈はずかしい〉

1歳半で鏡像認知ができるくらい自己意識が強まると、「てれ(embarrassement)」や「共感(empathy)」がでてくるという。

2歳

〈喜び〉→〈誇り〉

〈悲しみ〉→〈恥〉

 

自己意識の上に、親など他者からの叱責や賞賛をうけて、あるいは自ら取り込んだ基準やルールに基づいて自分の行動の良し悪しを判断する能力が発達していく。(罪悪感・誇り)(『情動発達』p.46)

「羨望(envy)」。自己意識、自己所有意識。わたしのもの!「これほしい!」取り合い。???

「恥shame」は「悲しみsadness」を基盤に隠れる、後ずさりするなどの回避行動、顔を隠す、視線をそらすなどの隠蔽行動が加わったもの。自己をネガティブに自己評価すること。

「誇りpride」は「喜び」を基盤に、頭を上げて胸を張る、相手の顔を見る、自分の成果に相手の注意を向けさせるなどの行動を伴う。自己をポジティブに自己評価すること。

誇りと恥ずかしさ、怒り
課題成功後に「実験者を見上げる」という反応が22ヶ月以降に増加し、42ヶ月から50ヶ月で最大値を取る。逆に失敗するとふくれっ面、しかめっ面をする反応も、同様の時期に現れる。(『よくわかる情動発達』p.96)

二歳の前半では、勝者が自分が勝ったということを報告できなかったり、また勝者も敗者も同じ程度に微笑みを見せていましたが、33ヶ月を過ぎると勝者の微笑みが増加し、全ての子供が勝者が自分であることを報告できました。競争場面で負けた時にも二歳半から「目をそらす」反応がみられます。(『よくわかる情動発達』p.97)

21ヶ月以前は、他者評価に無関心。
三歳過ぎると、大人の示す達成基準を内在化する。勝ち負けに強く反応するようになる。

4歳

〈喜び〉→〈自尊心〉
〈恥〉→〈罪悪感〉

学童期

9歳

〈恥ずかしい〉+〈自尊心〉→〈不安〉〈ためらい〉〈心配〉
〈悲しみ〉→〈寂しさ〉

感情の自立は4歳から?

4歳までは「その場その場」で「感情に流されて」しまうのを、大人がなだめたり、大人が安心させてあげることで「OK,僕は大丈夫」という感覚を掴む時期だとしたら、

 

4歳からは、「自分が自分の感情にどう付き合うのか」を考えることができるようになるということです。

言葉の発達とともに、心の発達とともに、どんどん子どもはパワーアップしていきます!!!

四、五歳になると、子供は単に情動の波をコントロールしようとするだけでなく、不快の原因は何か、解決するにはどうすればいいか、ということまで理解できるようになる。これは、「表の道」の 成熟を示すひとつの指標だ。四歳までの時期に親が適切な指導をすれば、子供が自分の情動をコント ロールしたり人間関係の難しい局面を円滑に処理したりする能力を身につけるうえでかなり有効であ る、と指摘する心理学者もいる。 (『SQ 生きかたの知能指数』ダニエル ゴールマン p.265)

 

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