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【二次的情動】2歳:社会的参照と模倣とごっこ遊び・情動体験と自己概念形成

【二次的情動】2歳:社会的参照と模倣とごっこ遊び・情動体験と自己概念形成

 バンビンスキー(足うら)反射 6ヶ月ー2歳
「大泉門」が閉じるのも2歳まででしたね。
そういえば尿意を自覚するのも2歳ですね。
胸式呼吸も2歳からでした。

生後18ヶ月:自分の視野外も含めて他者の視線を追い、対象を特定できる。(空間表彰的共同注意)

よくわかる情動発達問いからはじめる発達心理学ことばが誕生するとき―言語・情動・関係

2歳以前の基礎

愛着・指差し・信頼関係→2歳:二次的情動のマネジメント法を学ぶ
発声の模倣・人間への関心→2歳:言葉の洪水が起きる
歩く・身体能力の向上→2歳:自己概念の身体化

2歳:バンビンスキー反射が消えてから

模倣・ごっこ遊び→言語の身体化・他者概念の身体化(言語と情動研究)
平行遊び:他者との関わり合いはまだ弱い(が関わっている)

二次的情動:てれる・恥ずかしがる・誇る・恥じる
胸式呼吸が始まる→感情表現・言語表現の多様化
自己概念の形成:空想の友達(他者の形成)

 

情動体験を通じた自己形成
自己形成を通じた他者理解

社会的参照:他者の情動を「借りる」
模倣:他者の振る舞いを「借りる」

共感:自分の情動を「貸す」
ごっこ遊び:自分の振る舞いを「貸す」

次の成長段階へのランドマーク:乳歯が20本生えそろう

独り言がいえる・嘘がつけるようになる
走る・尿意を自覚する

3歳

乳歯が20本生えそろう。

お箸を「握って食べる」ようになる。

大脳の基本的な機能が成人の80%くらいできる。

昼間の排尿の自立(夜は抗利尿ホルモン分泌少なく、おむつ)

食べられる食品のバラエティーが増える。素材の味を覚える。

社会的模倣と模倣とごっこ遊び:言語の身体化と自己形成・他者形成

一歳:その場で真似る。繰り返す。ターンテイキング

発声ができるようになり、行動の模倣能力と共に、音声の模倣がはじまる。
相手が「ねんねは」といってやると寝転んだり、自分で「ネンネ」といって寝転ぶ。

10ヶ月から社会的参照:養育者の反応をみて、「大丈夫か」判断する。他者の情動を「借りる」親戚のおじさんが、大声で笑い転げる猫のぬいぐるみを買ってきて、赤ちゃんに渡す。赤ちゃんは、奇妙なぬいぐるみにどう反応して良いか迷い、そばにいるお母さんの方を振り返る。お母さんが「面白いおもちゃをもらえてよかったね~」と笑顔で声をかける。赤ちゃんは安心してぬいぐるみで遊び始める。

(ソースは視覚的断崖の装置を用いて、母親の示す表情を幼児が理解し、行動に現れるかを調査した。その結果、1歳の幼児でも母親の表情から感情を推定し、それに基づいて自らの行動を決定していることがわかった。)

友だちの遊び、友だちに興味を持ち始める。(『乳児保育の基本』)

友だちと同じことをしたがる。
発声ができるようになり、行動の模倣能力と共に、音声の模倣がはじまる。
相手が「ねんねは」といってやると寝転んだり、自分で「ネンネ」といって寝転ぶ。

10ヶ月
その場でもらったものをすぐ誰かにあげかえす。持っているスプーンで、たべものをあげる動作を真似する。
ボールを転がされたら、転がし返す。(ターンテイキング)

2歳:他者の振る舞いを「借りる」遅滞模倣ー時間概念の拡張

象徴遊び(ごっこ遊び・見立て遊び)
ごっこあそび。記憶の再生を身体言語で確認。不安や憧れなどの感情表現。ルール(役割)を決める。ストーリーテリングの開始。社会的言語の模倣。

情動などの内的状態についての会話が、友だちやきょうだいと一緒にいるときには親といるときの二倍となり、その多くはごっこ遊びでなされていること、またごっこ遊びをするほど情動の理解度が高い。(『情動発達』p.59)

自分がやってもらったことをする。(他人を自分に移し替える)
寝かしつけてもらった体験で、自分も人形を寝かしつける。(自分を人形に移し替える)

延滞模倣。保育所で、お母さんの真似をする。(なりきることができる)

言語の身体化。行動・模倣することで、そのものを理解する。友だちや母親の真似をシて話す。「ミイチャン 泣キムシネ。」母親に向かって「ニアウ。ステキ。」「ヘンナ オベベ着ナイデ トッカエナサイ」*

2歳:模倣とファンタジー

「これなに?」「だれの?」言葉で聞くことが多くなる。みたことのないものを言葉で理解する。「おばけがそこにいる」という。目の前にないものを説明できる。ストーリーを考えて探検ごっこもできる。そこにはない状況をつくり、模倣する。「ぼくんちのお兄ちゃん、やまんば見たんだって」***

他者の内面化:空想の友達

最初、子どもの”他者”は、現前する他者によって生み出される緊張や情動に他ならない。生後6ヶ月から、子どもの他者は他者が現前しないときでも欠如感や予期心像としてしだいに存在しうるようになる。しかし、そのような”他者”は断片にすぎない。現前する他者とコミュニケートしているときでないと、子どもの”他者”は十全に成立しえないのである。当然、”自己”も現前する他者とコミュニケートしているときでないと十全に成立しえない。”自己”と”他者”とは裏表のものである。このように、”他者”が現前する他者によってかろうじて成立しているようなレベルにある限り、その他者がいなければ子どもの”自己”は希薄なものになってしまう。子どもの”自己”はそれとついになる。”他者”をよりしっかり内面化することによって、またそれらをよりたくさん手に入れることによって、初めて自分と交流してくれる具体的他者のいない状況でも存続しうるようになるのである。すなわち、2歳前後から子どもの内部に子どもの”自己”と交流し役割を交換しうるような”他者”が住み始めるのである。これ以来、子どもの心は「空想の友達」をもちうるような基本的な構造を備えるようになると言える。事実、スベンセンの調査によれば、「空想の友達」が初出した時期の中央値は2歳5ヶ月である(『ことばが誕生するとき』p.70)

並行遊び 友だちと一緒にいるが、お互い関係なくそれぞれあそぶ。

他者の心を推測するチカラ:共感と慰め

11から12ヶ月の子ども:友達が転んで泣くのを見た時、友達をじっとみつめ、なき始まる。口に親指を入れ、養育者の膝に自分の顔をうずめ、まるで自分自身が傷ついた時と同じような行動をする。(『よくわかる情動発達』p115)

13から14ヶ月の子ども:泣いている友達に援助を始める。泣いている友達を慰めるために、その友達の養育者ではなく、自分の養育者のところに連れて行く。(他者の内的状態(思考・感情・欲求)を自分と同じであると考えている)(『よくわかる情動発達』p115)

1歳の終わりから2歳にかけて:自己と他者の内的状態が違っていることに気づく。泣いている友達を慰めるために、自分のぬいぐるみを持って行く。それでも泣き止まなければ、隣の部屋にある友達のぬいぐるみを取りに行く。他者の欲求と自己の欲求の違いを理解し、それに基づいた援助行動を行う。(『よくわかる情動発達』p115)

1歳
一人の研究者がブロッコリーを美味しそうに食べ、クラッカーの味に嫌がるそぶりを見せた。14ヶ月の赤ん坊は自分の好きなクラッカーしか研究者に渡さない。生後18ヶ月の赤ちゃんは、自分の好みに関係なく、研究者が美味しそうに食べたものを与えた。他人が欲しいと自ら判断したものを与えたのだ!(『子どものあそびは魔法の授業』p.315)

他者に対して慰めたり援助したりする行動としうて表出される共感反応は生後13ヶ月〜25ヶ月の間に急増する。(『情動発達』p.45)

14ヶ月 タッチライトを頭で押す動作を見せて、真似させると、一週間後でも覚えていて、手を使わないで頭でおそうとする。手を塞がれた状態でそれを行った場合、模倣する赤ちゃんは少なくなる。手が使えるのに頭を使った場合、「ソレに意味があるのかな?」ということで頭をつかう、らしい。(『なるほど!赤ちゃん学』p32)

一歳半ごろになると、子供は他者を慰める行動をするようになります。さらに2歳から3歳になると、他社の情動状態を変化させる言葉を使います。店で泣いている子どもを見つけたマン2歳の女の子が母親に「子供が泣いているよ。キスしてあげて」というように、他社の助けを借りることもあれば、けんかをしている両親に対して満二歳の女の子が「怒らないで」と仲裁に入るように、直接自分が関わることもあります。二歳ごろから、慰める以外にも、からかったり、冗談を言うようになるのも、他者の情動を理解し、それを自分g麻生さすることで、自分にとって楽しく心地よい関係を作ることを目的としています。このように、子供が自分や他者の情動を理解し、言葉にすることによって、自らが積極的に人との関係を変える主体となりうるのです。(『よくわかる情動発達』p.87)

2歳
悲しいふりをしている母親に自分の毛布を手渡し、母親の気を紛らわそうとする。(『子どもの遊びは魔法の授業』p.299)

情動体験から、自己概念がつくられる:てれる・恥ずかしがる・誇る・恥じる【二次的情動】

1歳のてれと共感

1歳
自己意識 マークテスト(ルージュ課題) 鏡に映っている自分と自分を区別できる。他者に見られている自分も意識できる。「みてほしい」「てれ」

一歳半
自分の名前がわかるようになる。
自分の名前が分かるようになると、自分の身につける所有物もわかるようになる。

1歳半で鏡像認知ができるくらい自己意識が強まると、「てれ(embarrassement)」や「共感(empathy)」がでてくるという。「てれ」は社会的評価に関わる不安・恐れだと私はおもう。

概念的自己が現れる一歳後半ごろになると、二次的情動の出現とともに、それまでとは異なる情動的コミュニケーションが発達して来ます。自己意識が強まれば、自分は何ができるのかを確かめようとして自分でやりたいという欲求が高まってきます。しかしそれは親の思いや行動とぶつかることになり、怒りなどの不快な情動を表出しながら抵抗・攻撃することが見られるようになるのです。また、情動経験を言語で表現するようになると、過去の情動経験を人との間でやりとりすることもできてきます。そうしたやりとりによって情動経験は整理されたり他人の情動経験と比較されたりして確として自己のものになるとおもわれます。(『よくわかる情動発達』p.49)

2歳:ウハウハ期の恥と誇り

二次的情動のコントロールの仕方を学び始める(まだコントロールできずに子ども自身が混乱している)。だから教えてあげる。

子どもは大人が「わかってくれない!」ことに怒る。

大人の共感能力が低いと、「怒る」「悪魔」になる。

2歳
自己意識の上に、親など他者からの叱責や賞賛をうけて、あるいは自ら取り込んだ基準やルールに基づいて自分の行動の良し悪しを判断する能力が発達していく。3歳から4歳の間で活発に。(恥・罪悪感・誇り)「ねぇ、みてみて!できたよ!」(『情動発達』p.46)

2歳
「羨望(envy)」。自己意識、自己所有意識。わたしのもの!「これほしい!」取り合い。???

「恥shame」は「悲しみsadness」を基盤に隠れる、後ずさりするなどの回避行動、顔を隠す、視線をそらすなどの隠蔽行動が加わったもの。自己をネガティブに自己評価すること。

「誇りpride」は「喜び」を基盤に、頭を上げて胸を張る、相手の顔を見る、自分の成果に相手の注意を向けさせるなどの行動を伴う。自己をポジティブに自己評価すること、

 

誇りと恥ずかしさ、怒り

課題成功後に「実験者を見上げる」という反応が22ヶ月以降に増加し、42ヶ月から50ヶ月で最大値を取る。逆に失敗するとふくれっ面、しかめっ面をする反応も、同様の時期に現れる。(『よくわかる情動発達』p.96)

二歳の前半では、勝者が自分が買ったということを報告できなかったり、また商社も敗者も同じ程度に微笑みを見せていましたが、33ヶ月を過ぎると勝者の微笑みが増加し、全ての子供が勝者が自分であることを報告できました。競争場面で負けた時にも二歳半から「目をそらす」反応がみられます。(『よくわかる情動発達』p.97)

21ヶ月以前は、他者評価に無関心。
三歳過ぎると、大人の示す達成基準を内在化する。勝ち負けに強く反応するようになる。

 

情動調整と自己統制・自己の発達:自己概念の身体化

生後18ヶ月のときに母親が子供の情動について言及するほど、子供が生後24ヶ月になったときに子供自身の情動について話す程度が多くなった。養育者の前で子供が自分の経験や情動をよく語ることによって、その経験や情動を解釈し直してもらう機会が増え、子供の情動理解が促される。「お母さん、どうしたの?怖いよ、本が?そう、怖くないよ、そうだね!」(『よくわかる情動発達』p109)

さらに1歳半になると子どもは、自分のやることは自分で決め、自分でやろうとするようになる。そして大人が手や口を出そうものなら「ジブンデ」「◯◯チャンガ!」と怒りをあらわにしたり、「イヤ!」と泣き叫んだりする、例えばドアを自分で開けたがり、親がうっかりドアを開けようものならひっくり返って怒る。お気に入りの決まった服しか着ない。自分で靴を履こうとして、できなくてかんしゃくを起こすなどは、この時期の子供によく見られる行動である。これらの自己主張や犯行は、客観的自己意識の獲得によって子供が「他者とは異なる意志をもつ私」を強く意識するようになったために生じる。さりとて大人の側は、子どもの行動が自身や他者に害を与えるときは静止する必要があるし、食事や挨拶の仕方などの社会的マナーもおしえなければならない。その結果、子どもとしつけようとする大人の間では、衝突や葛藤が生じる。特に2歳代は子供の扱いが難しくなりうじ機であり、日本では「第一次反抗期」、英語圏では“terrible two”(恐るべき二歳)と呼ばれている、しかし「反抗期」というのは大人側からの呼称であり、子ども側に立てば「自己主張機」、すなわち、自分で自分のやりたいことを選び、自分の思いを他社に伝え、実現するという、自己主張の練習をしている時期と呼ぶ方が的確であろう。この時期に、親をはじめとする他者との衝突を経験する中で、子どもは自己主張の仕方や社会の規則や規範への従順さをみにつけていくのである。(『問いからはじめる発達心理学』p.79)。

歩行による移動といった身体。運動能力の発達や言葉(表彰機能)の獲得、記憶力や因果関係の理解をはじめとした認知能力の向上といった、子どもの成長があります。つまり、自分でできるスキルが増し、やりたいという意思を伝えるようになるのです。すると、親も危険なことは禁止するなど、叙情に躾を始めます。こうして、「じぶん」という客体的な自己意識が子どもに芽生え、自らを行為の主体として捉えるようになります。だから、自分の行動を制約しかねない大人の言動に敏感になり、もてる力の全てを使って意図的に従わないといった態度を取るようになるのです。しかし、自分でやってみたい気持ちはあっても、一人ではうまくやり遂げられないことが多いのもこの時期の特徴です。また、反抗するばかりでなく、親の要請に自ら喜んで従うような行動も同時に増加するという指摘もあります。思うようにできない、させてもらえないといった葛藤だけでなく、認められたい、できるようになりたいという 思いを持ち、大人に甘えたり手伝ってもらって気持ちを立て直しながらやり遂げる経験を積み重ねる中で、自分をうまく発揮したり抑えたりする力を伸ばしていきます。そうして、3、4歳ごろになると、激し主張や反抗はひとまず落ち着くことが多いようです。(『よくわかる情動発達』p.60)

1歳半から3歳ごろは、自我が芽生え、自分の要求を通そうとする時期です。したがって、自分の要求が満たされないことが原因で、養育者や他の子供とトラブルになり、叩いたり、押すなどの攻撃的な行動で怒りや不満を発散させることが多いのです。大人が、言葉で伝えることを教えて聞くことで、4、5歳ごろから攻撃的な行動ではなく自分の情動を言葉で伝え、社会に受け入れられる情動調整の方略を身につけることになります。情動に関する言葉が増えるだけなく、言葉の使い方の発達も情動調整をより洗練させます。例えば筆者が行った調査では、おもちゃを母親が片付ける場面で、2歳のときには泣いて抵抗した子供が、3歳半になると、母親が「時間になったから片付けるね」といったことに対して「なんで?」と質問をしたり、「何時になったら貸してくれるの?」と交渉するようになっていました。このように、要求を泣きで表す代わりに、相手と言葉で交渉することで、不快な状態を引き起こしている原因を有効に取り除く可能性が高くなります。(『よくわかる情動発達』p.87)

時間概念の拡張に応じて情動をマネジメントできるようになる

また、2、3歳ごろから、子供は今の情動状態になった原因を理解し、表現しはじめます。たとえばブレザートンは、2歳4ヶ月の子供が「暗い。こわい」「私抱っこした。赤ちゃん喜んだの」と言ったことを報告しています。さらに4歳以降になると、様々な情動の原因とその結果を正確に理解できるようになります。登場人物のいくつかの情動の原因と結果を推測させる実験で、6歳では登場人物の幸せ、悲しみ、怒り、恐れという情動の原因と、それによってもたらされる結果を正確に報告しました。情動の原因と結果を正確に理解することで、どのように対処すれば効率的かを感会え、情動調整の方略を取ることができるのです。(『よくわかる情動発達』p.87)

2歳を過ぎると、現在自分が感じている情動だけではなく、過去に感じた自分の情動についても話すようになります。2歳半のある子どもは、日中に母親と離れて違う部屋で遊ばなければならなかったことを、夜寝る前に母親に「あのとき、さみしかったの」と話しました。このように、自分の情動を言葉にすることで、周囲の大人は、子どもの情動をよく理解でき、それだけ共感することも可能となります。(『よくわかる情動発達』p.86)

コップは衝動統制の発達を、(1)他者による統制(12ヶ月から18ヶ月ごろまでに至る):養育者の禁止や指示に気づき、それらに従って行動する、(2)自信による統制(二歳ごろまでに至る):他者がいなくてもその期待に沿った行動がとれる、(3)自己調整(3歳ごろまでに至る):状況に応じて柔軟な行動が取れるようになる。の三段階に分けています。(『よくわかる情動発達』p.98)

音声言語の発達

1歳〜
初語。
母語と母語以外の言葉が別れる。(喃語までは「全ての音」を含んでいたが、この時から出す音が使う言語に規定される)一語文。

「ワンワン」「ウマウマ」「ネンネ」
「イヤ」「ダメ」 「ボクノ!」「ワタシノ!」「ヒトリデ」コトバと身ぶりでいうようになる。
「ホシイノ ホシイノ」「キレーキレー」一発話に同じ語を繰り返すようになる。
続いて「コレ ホシイノ」となる。「ブー ノンノ」乗りたいことをはなせるようになる。*
(第一《ナニ》期)「コレ ナニ?」と聞けるようになる。物の名前を知りたい。*

「◯◯ちゃん」と呼ばれて、応えられるようになる。

言葉の獲得いろいろ、個人差(『言語発達研究』村田孝次)
またNelsonは、言語入力が子どもの認知体系に調和していないという意味で貧弱な性質のものであるならば、言語獲得は遅滞するということを結論している。この発見は、子どもの間の個人差を取り上げることの重要性、したがって親の発話を評価する際には、子どもとの相互作用するための適切なスタイルの個人差を考慮に入れることの重要性を示唆している。(p.242)

10ヶ月から2歳6ヶ月の子への実験
まず、語彙をとにかく増やして増やして、二語、三語を話し始める前に多くの学習をしている子と、非対象言語nonobject wordを多数獲得する子がいる。発達の早期にニゴビウンを獲得する子は後者の傾向がある。第一子は前者、第二子は前者の方略strategyをとる傾向があるとNelsonは示唆する。

intonation babyは、言葉を覚えて行く子word babyよりもイントネーション、音によるコミュニケーションに興味を持ち続ける。
But actually, the first time they make a noise and a gesture, and you give them what they want, they’re already getting the hang of the most basic thing in language: getting other people to react the way they want.

 

2歳
言葉の洪水。50個の単語を覚えた後、突然、喋れるようになる。1日に9個覚えるようになる。

 

「これなに?」「だれの?」言葉で聞くことが多くなる。みたことのないものを言葉で理解する。「おばけがそこにいる」という。
目の前にないものを説明できる。ストーリーを考えて探検ごっこもできる。そこにはない状況をつくり、模倣する。
「ぼくんちのお兄ちゃん、やまんば見たんだって」***

行動したい気持ちを受け取る。「やりたいんだったら、ちゃんとお願いしなさい。」「こうするのよ」***

水遊びをシて周りを汚す。
大きなたらいを用意する。マットを引く。遊びたい気持ちを認め、環境を変え、限界を行動で示す。禁止はしない。
主体的な行為の、呼びかけの、語りかけの、働きかけの、相互反応。***

身体発達に伴って母子関係においても感情のコントロールを学ぶ。「嫌い」「嫌だ」という気持ちに気づくこと。
気持ちをどう行動にするか。受け入れられるか。受け入れるか。
移行対象(ぬいぐるみ)をもちながらも、情緒的な安定を一人でコントロールできる。自分自身を励ませる。

一緒に、ことばや身振りをつかって、考えていく。
一緒に、ことばや身振りをつかって、受け入れていく。
自分の気持ちをどうはなしたらいいか、表現したらいいか、一緒に出していく。
他者の言葉を取り入れ「勇気づけられ、勇気づけ」「喜ばせ、喜び」
一緒にやる行為、日常的なしぐさをする喜びを伝えたい気持ちが、ことばを生みだす。
(模倣活動によって、お母さんの仕事を手伝ったりする。一緒に暮らしていく)。お手伝い。
怖くなって不安そうな顔をした時、「大丈夫だよ」といってあげる。感情は人を支える。安心感が、自発性を引き出す。

 

(3歳)
ひとりごとをいいながら遊ぶ
「オーライ オーライ 乗ルワヨ。ブーブデス。アチヨ車掌サンデス。切符ハ オ願イシマス。発車。」*

第一《ドウシテ?》期*
いきなり、「どうして」というコトバを使い始める。「ドウシテ カッタノ?」意味もなく連発する。
これは大人とのはなしを継続させたい欲求も含まれるだろう。「ドウシテ コレ ツケタノ」「どうしてもよ」と答えると
「ヨク 考エテ イイナサイ」といつも親たちから言われている言い方で逆襲する。*

3歳〜

音韻意識。95%が二語文を話す。

自分のことを「◯◯ちゃん」と呼ぶようになる。

デタラメのはなしをしゃべる。「デンシャハ走ル ウマイケド オウマガパカパカ」*

自意識が強くなる。歌なんか歌ってくれというと、今まではすぐ客の前で歌っていたが、「ハズカシクテショウガナクッテ。」とか

「ハズカシイカラ。」と言って歌わなくなった。他の人と自分を比べることができる。「アツコチャンヤクラベルト 八千代ガ大キイ」*
「ナンダッケ ナンダッケ」と言葉選びをする。*

アニミスムの言葉(擬人化)「ひこうきが、お空に落書きしてる!」「ちょうちょって、仕事いかないんだよね」**

4歳

「みてみて」から「きいてきいて」へ**
自分のことを「あたし」というようになる。**
試行錯誤。言葉を使いまくる。「くつしたはくと、指と指がくっつくから、くつしたっていうの?」未知の言葉を使いながら、言葉を体験していく。
比喩や造語が多くなる。雨が降ってきて開いていた窓に吹き込んだ時。「あっ、雨のお客さん!」。「お母さんのおなかにいる前、あたしどこにいたの?」**

今までとは別の関わり、コトバをつかった関わりをしたい。

4歳になると従属接続しを支えるようになる。「・・・けど・・・した」因果の説明。

 

身体の発達

胸式呼吸が始まる。(7歳位までに移行)肺の機能が発達。(2歳)

尿意を自覚する。「シーシー」と教えに来たり、素振りを見せる。(2歳)

視力が0.5くらいになる。(2歳)

スプーン使い始める。(2歳)
走るようになる(2歳)

 

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